自律分散システム
（工場群での生産を模擬したプロトタイプ環境）
システム同士をリアルタイムに協調させ、自律的に行動を調整し決定することを繰り返すことで全体最適を実現する、自律分散制御技術を開発しました。本技術は、データを一箇所に集約し、システム全体を最適化するための計算を行う中央制御方式(図1)と異なり、最適化の処理を個々のシステムに分散させる方式のため、制御対象の増加や、想定外の環境変動にも柔軟に対応可能です。今回、本技術を生産管理システムに適用した工場群のプロトタイプ環境を構築し、工場全体の総利益の変化を測定したところ、中央制御方式の場合と同等の利益を50倍速く達成できることを確認しました。(※1)
本文中の参考文献
※1：日立製作所 ニュースリリース「システム同士をリアルタイムに協調させることで全体最適を実現する自律分散制御技術を開発」(2017年3月7日)
